博士号取得者研究発表
2024.12.4
第14回博士号取得者研究発表および特別講演会
研究発表 13時開始予定
- (開始時間は発表人数によって多少前後する可能性があります)
特別講演会
「洞窟壁画遺跡の保存と展示の現状:ラスコーの事例を中心に」
講演16:00~17:00、質疑とコメント17:00~17:30
- 登壇者:五十嵐ジャンヌ(東京藝術大学)
- コメンテーター:福島勲(早稲田大学)、松田陽(東京大学)
- 司会者:京谷啓徳(学習院大学)
-
2023.12.9
第13回博士号取得者研究発表および特別講演会 Zoomでのオンライン開催
研究発表 13:00~16:10 * 各発表25分+質疑15分
- 寺田悠紀
- 「ミュージアムは誰のものか?イランにおけるミュージアムと「イラン美術」の成立と展開(Museum for Whom? The Evolution of the Museum and ‘Iranian Art’ in Iran)」
(博士学位取得:2022年6月、東京大学)
- 武田康孝
- 「洋楽放送に関する文化経営学的考察―組織体制と番組制作者の視点から」
(博士学位取得:2022年10月、東京大学)
- 李貞善
- 「記憶の場としての国連記念公園:戦争墓地の文化遺産化」
(博士学位取得:2023年2月、東京大学)
- 高橋舞
- 「バッハ鍵盤作品における演奏の継承と変遷―楽譜資料および録音資料に基づく演奏研究―」
(博士学位取得:2023年6月、東京大学)
2022.12.10
第12回博士号取得者研究発表および特別講演会 Zoomでのオンライン開催
研究発表 13:00~15:50 * 各発表25分+質疑15分
- 村島彩加
- 「演劇写真の誕生と展開―東京の役者、写真師、そしてメディア―」
(博士学位取得:2021年2月、明治大学)
- 藤原旅人
- 「アートプロジェクトにおけるボランティアの参画に関する研究」
(博士学位取得:2022年3月、九州大学)
- 宮ア彩
- 「Bottom-up Approach to the World Heritage Conservation Mechanism: Three-Layered Actors of the Historic Center of Mexico City(世界遺産保全メカニズムにおけるボトムアップアプローチ:メキシコ市歴史地区における3層のアクター)」
(博士学位取得:2022年7月、東京大学)
- 渡邊麻里
- 「「歌舞伎〈イヤホンガイド〉の誕生―音声メディアの展開と解説文化―」
(博士学位取得:2022年9月、東京大学)
特別講演会
「玩具おもちゃの伝統からデジタルゲームを捉え直す」
講演16:00~17:00、質疑とコメント17:00~17:30
- 講演:吉田寛
- 質疑応答、コメント:高野光平(茨城大学)、福島勲(早稲田大学)
- 企画進行:野村悠里(東京大学)
- デジタルゲーム(ビデオゲームやコンピュータゲーム)は、とかくコンピュータ産業や情報技術産業の産物とみなされがちですが、日本では玩具(おもちゃ)の伝統との強いつながりをもっています。本講演会ではオンラインで行い、現在ライプツィヒ大学(ドイツ)に客員教授として滞在中の吉田寛先生にご講演いただきます。とりわけ講演では、デジタルゲームをコンピュータプログラムやデジタルコンテンツではなく、玩具(おもちゃ)として捉え直し、その物質性や身体性、手ざわりに光を当てることを目指します。それを通して、最新のエンターテインメント製品の文化資源としての価値を考えることにしましょう。講演会後半は、文化資源学会会員の皆様と関心を共有するべく、質問時間を設けております。また当日はコメンテーターとして、高野光平先生(文化資源学会会長)および福島勲先生をお招きしたいと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
【講演者紹介】
吉田寛(よしだひろし):東京大学文学部・大学院人文社会系研究科美学芸術学研究室准教授。遊びとゲームを感性学の観点から研究している。現在、ライプツィヒ大学(ドイツ)に客員教授として滞在中。1870年代に遡る長い伝統があるライプツィヒ大学の日本学科で、日本のゲーム文化についての講義を行っている。
2021.12.18
第11回博士号取得者研究発表および特別講演会 Zoomでのオンライン開催
研究発表 15:00~15:50 * 発表25分+質疑20分
- 松本玲子(共愛学園前橋国際大学短期大学部・教授)
- 「ミュージアム・コンサートの実践的研究」
(博士号取得:青山学院大学、2020年3月)
特別講演会
「文化資源としてのノートル=ダム」16:00~17:30
- 講演1 川瀬さゆり(トゥール大学)
「焼失したノートル=ダム・ド・パリの小屋組―フランス中世木造小屋組研究の魅力と課題」
- 講演2 中野芳彦(慶應義塾大学)
「ユゴーと文化財保護〜『ノートル=ダム・ド・パリ』を中心に」
- 対談
「文化資源としてのノートル=ダムを語る」(川瀬さゆり、中野芳彦、福島勲[司会])
- 総合司会:福島勲(早稲田大学)、企画進行:野村悠里(東京大学)
- フランスのパリにあるノートル=ダムは大火災によって崩落し、現在も修復が続けられている。文化資源学会では、被災から1000日が過ぎようとしていることに鑑み、「文化資源としてのノートル=ダム」と題して特別講演会を行う。後半部では日仏を結んで、講演者の対談も予定している。
講演1では「焼失したノートル=ダム・ド・パリの小屋組―フランス中世木造小屋組研究の魅力と課題」を取り上げる。2019年4月15日の火災で焼失したパリのノートル=ダム大聖堂の13世紀の小屋組(屋根を形造り支える骨組み)に関して、現在フランスで行われている最新の建築史学的・考古学的研究の成果と今後の再建方針をめぐる議論を紹介する。19世紀以降のゴシック大聖堂の屋根修復の歴史を振り返ると共に、フランス中世木造小屋組研究の魅力と課題について考察する。
講演2は「ユゴーと文化財保護〜『ノートル=ダム・ド・パリ』を中心に」である。小説家・詩人として知られるヴィクトル・ユゴー(1802-85)は、19世紀前半のフランスにおける歴史的建造物の保護・修復にも積極的に関わっていた。20代初め頃からvandalisme(文化財破壊)を非難する詩や論文を発表し、小説『ノートル=ダム・ド・パリ』(1831)の成功によって、この大聖堂の価値を多くのフランス人に再発見させたと言われる。その後、第二帝政下で国外亡命するまで、ユゴーは政治家として文化財の保護・修復に大きな影響力を保ち続けた。本講演ではこうしたユゴーの活動を跡づけることで、パリのノートル=ダム大聖堂を中心とした、文化資源をめぐる十九世紀の言説をさまざまな角度で紹介する。
【講演者紹介】
・川瀬さゆり
専門はゴシック大聖堂修復史。2018年『19世紀の大聖堂修復と鉄』で博士(東京大学)。
JSPS特別研究員、ナント大学非常勤講師等を経て、2020年からトゥール大学客員研究員としてフランス中世木造小屋組の研究データベース作成プロジェクトに従事。
ノートル=ダム・ド・パリに関する仏語記事の日本語翻訳チーム代表(共同)。
・中野芳彦
愛知県生まれ。関西学院大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学後、パリ第七大学にて博士(文学)。
現在、慶應義塾大学商学部専任講師。専門はフランス近代詩、特にヴィクトル・ユゴーの詩と旅行記。訳書に、ミシェル・ビュトール『レペルトワールII[1964]』(共訳、幻戯書房)などがある。
2020.12.19
第10回博士号取得者研究発表および特別研究会 Zoomでのオンライン開催
研究発表 13:30~15:10 * 発表25分+質疑20分
- 梶谷 彩子(お茶の水女子大学・基幹研究院リサーチフェロー)
- 「近代フランスの食文化とガストロノミーをめぐる考察―『美食のフランス』(1921-1928)を中心に―」
(博士号取得:お茶の水女子大学、2019年3月)
- Helga Janse(ヤンセ・ヘルガ)(JSPS日本学術振興会 外国人特別研究員・東京文化財研究所)
- 「無形文化遺産におけるジェンダーに基づく役割分担のダイナミクスー日本の山・鉾・屋台行事を事例として 」
(博士号取得:筑波大学、2020年3月)
特別研究会
「年忘れバーチャル遠足:大衆演劇を歩く」15:30~17:00
- 案内人および解説者:京谷啓徳(学習院大学)
- かつて大衆娯楽の主要な一角をなした大衆演劇。現在でも、全国で130以上の劇団が活動しています。私は4年前のある日、ふらりと博多の劇場に足を踏み入れて以来、その面白さにはまってしまいました。
今回はコロナ禍の時代における遠足の新たな試みとして、Zoomを用いたバーチャル遠足を実施します。パソコンの画面越しにはなりますが、皆さまを全国各地の大衆演劇専門の劇場にご案内いたします。とはいっても、私がカメラを持って現地から実況中継するのではなく、これまでに撮影した大量の写真を画面でご覧いただきながら、活動弁士よろしく説明を付けるというかたちです。遠足に出かけたという実感を得ていただけるよう、いろいろ工夫してみたいと思っています。
大衆演劇の劇場には、最初から劇場として建てられたところもあれば、廃業した映画館、ストリップ劇場、キャバレーなどを改修したところもあります。しかしもとが何であれ、劇場正面入り口の周囲に幟や提灯を並べ、劇場内にファンから贈られた役者のタペストリーをずらりと掛けると、俄然芝居小屋らしくなるから不思議なものです。今回は、九州、大阪、東京の風情ある劇場を見学し、また同じくらい風情のある劇場周辺の街角を歩き回ってみたいと思います。
劇団がひと月ごとに全国各地の劇場や健康ランドを回る大衆演劇は、「旅芝居」とも呼ばれてきました。各地の劇場を巡るこの遠足を通じて、私たちは、旅役者たちの生活・人生にも思いを馳せることになるでしょう。
2019.12.14
第9回博士号取得者研究発表および特別講演会 東京大学法文2号館 2番大教室
研究発表 13:30~15:45 *発表時間 60分(発表40分+質疑20分)
- 盧ユニア(JSPS特別研究員 京都工芸繊維大学)
- 「韓国における工芸の成り立ち−朝鮮総督府の文化政策との関係を中心に−」
(博士号取得:東京大学、2019年2月)
- 藏田愛子(東京大学総合研究博物館)
- 「明治期の画工研究−植物学・動物学・人類学における図示」
(博士号取得:東京大学、2019年9月)
特別講演会
「文化資源としての蓄音機・SPレコード」 16:00~17:30
- 大澤啓(東京大学総合研究博物館)京谷啓徳(学習院大学)
- 司会:福島勲(早稲田大学)
- 東京大学と九州大学はそれぞれ蓄音機やSPレコードの貴重なコレクションを有している。今回の特別講演会では、各コレクションの研究者をお招きし、それらの文化資源としての魅力と今後の活用法についてお話いただく。尚、当日は東京大学所蔵の蓄音機を使ったSPレコードの実演も披露する。
2018.12.8
第8回博士号取得者研究発表 東京大学法文1号館113教室
研究発表 13:30~16:00 ※ 発表時間 45分(発表25分+質疑20分)
- 本橋仁(京都国立近代美術館)
- 「地方銀行の製糸金融と繭担保倉庫の発生 明治二九年竣工 旧本庄商業銀行煉瓦倉庫建設過程からみる地域産業発達の近代的特質」
(博士号取得:早稲田大学、2017年7月)
- 李知映(東京大学)
- 「植民地朝鮮における近代的空間としての劇場と演劇界」
(博士号取得:東京大学、2017年10月)
- 中村美帆(静岡文化芸術大学)
- 「日本国憲法第25条「文化」概念の研究—文化権(cultural right)との関連性—」
(博士号取得:東京大学、2017年7月)
特別講演会
「都市の情報の捉え方 ~コミュニティ・デザインへの展開~」16:15~17:45
- 真鍋陸太郎(東京大学)
2017.12.9
第7回博士号取得者研究発表 東京大学法文1号館113教室
研究発表 14:00~16:00
- 長嶋由紀子(東京大学)
- 「フランス都市文化政策の歴史的展開と政策理念の変遷―市民から都市へ」
(博士号取得:東京大学、2016年10月)
- 國盛麻衣佳(小田原短期大学)
- 「炭鉱と美術―旧産炭地固有の美術活動の成立と展開に関する研究―」
(博士号取得:九州大学、2017 年 3月 )
- 合同での質疑応答
- 司会:稲庭彩和子氏(東京都美術館)
特別講演会
「reborn art festival 2017とその他のプロジェクト」16:00~17:30
- 和多利浩一氏(ワタリウム美術館CEO)
2016.12.10
第6回博士号取得者研究発表 東京大学法文1号館113教室
研究発表 14:00~16:00
- 大竹由夏(筑波大学)
- 「漫画の場景と実際の眺望に基づく東京タワーの景観の保全・活用に関する提案」
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士(デザイン学)取得(平成28年3月)
- 辻泰岳(日本女子大学)
- 「戦後日本の芸術運動と展示空間に関する研究:伝統・デザイン・環境」
東京大学大学院工学系研究科 博士(工学)取得(平成26年9月)
- 合同での質疑応答
-
司会 太田泰人氏(女子美術大学)
加地邸遠足報告会 16:00〜17:30
- 野沢正光氏(住宅遺産トラスト)
- 「住宅保存の現状と課題 ー加地邸の現場から」
コメント 松隈章氏(竹中工務店)
司会 伊藤裕夫氏(理事)
参考ページ 第67回鯖雲の遠足 「葉山加地邸に「ホセイン・ゴルバ展 時を彫る2016」を訪ねる」
2015.12.5
第5回博士号取得者研究発表 東京大学法文1号館113教室
研究発表 14:00~15:50
- 齊藤紀子(お茶の水女子大学)
- 「「日本におけるピアノの普及に関する研究 ―三木楽器の帳簿(1902-1940)の分析にもとづいて―」
お茶の水女子大学・博士(人文科学)取得(平成27年3月23日)
- 市川寛也(筑波大学)
- 「妖怪文化の現代的活用に関する研究―地域住民を主体とする妖怪存在の再創造の事例から」
筑波大学・博士(芸術学)取得(平成26年3月)
特別講演会
「考古学と現代社会ー縄文の魅力」16:00~17:30
- イローナ・バウシュ(東京大学文化資源学研究室客員准教授)
2014.12.6
第4回博士号取得者研究発表 東京大学法文2号館教員談話室
研究発表 13:00~15:00
- 岡本貴久子(国際日本文化研究センター共同研究員)
- 「『記念植樹』と近代日本 —林学者本多静六の思想と事績を手掛かりに—」
総合研究大学院大学・博士(学術)取得(平成26年3月20日)
- 谷口文保(神戸芸術工科大学)
- 「芸術創造と公共政策の共創を誘発するアートプロジェクトの研究」
九州大学・博士(芸術工学)取得(平成25年3月)
特別講演会 15:15~17:30
- 高萩宏(東京芸術劇場)
- 「オリンピック文化プログラムについて」
- 稲庭彩和子(東京都美術館)
- 「ロンドンでのオリンピック文化プログラムについて」
- 議論「東京オリンピックに向けて」
2013.12.7
第3回博士号取得者研究発表 東京大学法文2号館教員談話室
研究発表 13:30~14:30
- 須藤良子(女子美術大学美術館)
- 「「紅型研究」の再構築−琉球紅型のイメージと実像−」
日本女子大学大学院人間生活学研究科・博士(学術)
2012.12.8
第2回博士号取得者研究発表会 東京大学法文1号館113教室
研究発表 14:00~15:15
- 横山佐紀(国立西洋美術館)
- 「ナショナル・ポートレート・ギャラリーにおける思想・歴史」
名古屋大学・教育学博士
特別講演会
「日本美術の中の春画」15:30~16:30
- 辻惟雄(MIHO MUSEUM館長、東京大学名誉教授)
- 12月8日(土)の講演会には、傘寿を迎えられた辻惟雄先生(MIHO MUSEUM館長、東京大学名誉教授)をお招きします。 先生は、38歳の時の著作『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫)以来、近年の『日本美術の歴史』(東京大学出版会)にいたるまで、 日本美術に新たな光りをあて、その魅力を論じ続けて来られました。 今回の演題「日本美術の中の春画」は、学会からお願いしたものです。 それはつぎのような理由からです。 来年の秋に、大英博物館ではじめての「春画展」が開催されます。2014年春には東京に巡回される予定で、それに合わせて大英博物館の担当者を招き、 文化資源学会主催のシンポジウムを企画しています。しかし、東京展の会場探しが難航しています。 近年、春画の出版はかなり自由になってきましたが、美術館・博物館での公開はほとんど実現していません。 新聞社も腰が引けて、このままでは東京展がまぼろしに終わる可能性もあります。 そこで、学会では、来春、春画展示研究会(年間5回開催予定)を立ち上げることにいたしました。 それに先立って、早くから春画についてもひるむことなく発言して来られた辻惟雄先生をお迎えして、好事家のような「春画礼賛」ではなく、 まさしく「日本美術の中の春画」を語っていただこうと考えた次第です。 ご講演では、春画の画像がスクリーンで大きく映写されます。 このような世界が苦手、嫌い、見たくないという方も多々あるかと思います。 この点をあらかじめご承知の上で、当日はご参加くださいますようお願い申しあげます。
2011.12.3
博士号取得者研究発表 東京大学法文1号館113教室
研究発表 14:00~16:30
- 清水恵美子(お茶の水女子大学)
- 「時を超える狐の音楽劇―オペラ台本 The White Fox『白狐』について」
- 難波知子(お茶の水女子大学)
- 「日本近代における女子生徒服装の変遷と女子学校制服の成立・変容―「東京女子高等師範学校 附属高等女学校生徒服装の変遷」の掛軸を通して―」
- 寺田鮎美(政策研究大学院大学)
- 「収蔵品の高度利活用に向けた博物館運営と博物館政策 ― モバイルミュージアムを事例とした次世代博物館に おけるオルタナティヴ・モデルの提案」
特別講演会
「文化資源としての赤門」 16:45~18:00
- ウィリアム・コールドレイク(メルボルン大学教授・東京大学客員教授)
©2002-2023文化資源学会