定例研究会
2024.10.5
特別研究会
開催日時:2024年10月5日(土)14:00-17:00
登壇者:毛利眞人(音楽評論家・レコード史家)・京谷啓徳(学習院大学)
司会者:野村悠里(東京大学)
開催形態:ハイブリッド参加型形式(対面で実施し、その様子をライブでオンライン配信)
会場:東京大学法文2号館2階1番大教室
対象:文化資源学会員限定(*先着順で最大100名まで受付)
「シン・文化資源としてのSPレコード」
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・毛利眞人「SPレコードをよむ」
・京谷啓徳「SPレコードをみる」
・毛利眞人「パクりレコードをきく」
コロナ疫前の2019年12月、特別研究会「文化資源としての蓄音機・SPレコード」を開催し、さいわいにも好評を得ましたが、今回はその第二弾として、「シン・文化資源としてのSPレコード」を企画しました。前回は実際に蓄音機で「SPレコードをきく」ことを主眼としましたが、今回はモノとしてのSPレコードにこだわり、レーベル面や刻印からいかなる情報を読み取ることができるかについて毛利眞人氏にご講演いただき、またレーベル面やレコードを収納するためのスリーブほかのデザインについて京谷がお話しします。さらに余興として、毛利氏のDJで模倣歌謡の世界をお楽しみいただく予定です。
なお、今回はハイブリッド形式での開催となりますが、客席に賑わいのある方が演者もやる気が出ますので、可能な方はどうぞ対面でご参加いただきますようお願い申し上げます。
登壇者紹介
毛利眞人:音楽評論家・レコード史家。SP盤復刻CDの音源提供・監修を多数手がける。著書に『貴志康一 永遠の青年音楽家』(国書刊行会)、『ニッポン・スウィングタイム』『沙漠に日が落ちて 二村定一伝』『ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影』『幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」』(いずれも講談社)、『SPレコード入門 基礎知識から史料活用まで』(スタイルノート)など。
2023.9.30
特別研究会
登壇者:大場利康(国立国会図書館)、大向一輝(東京大学)
開催日時:2023年9月30日(土)15:00-16:30
開催形式:東大文化資源学研究室で実施する対談をライブでZoomオンライン配信
対象:文化資源学会員限定(*先着順で最大100名まで受付)
「国立国会図書館が進めるデジタルシフトについて考える」
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2000年に始まった国立国会図書館の資料デジタル化事業は、ここ数年で目を見張るほどの躍進を遂げています。2022年5月には、デジタル化資料のうち絶版等の理由で入手が困難なものを、利用者自身の端末等を用いてインターネット経由で閲覧できる「個人向けデジタル化資料送信サービス」を開始(2023年1月からはさらに印刷機能が追加)。2019年より実験的な検索サービスを公に提供してきた「次世代デジタルライブラリー」は、全文テキスト検索機能の対象を徐々に拡大し、2022年11月からは古典籍資料までもが全文検索の対象となりました。これらの新たなサービスを利用しながら研究を進めている文化資源学会員も少なからずいることでしょう。
こうした国会図書館の大幅な「デジタルシフト」の背景には、2021年4月に公表した「国立国会図書館ビジョン 2021-2025―国立国会図書館のデジタルシフト―」、そしてさらには2018年と2021年の著作権法改正といった大きな動きがあります。今回の文化資源学会の特別研究会では、国立国会図書館電子情報部長の大場利康氏(文化資源学会員)をお招きし、国会図書館がなぜ、そしていかにデジタルシフトを推し進めてきたのか、そしてこれから何を実現しようとしているのかをお話いただきます。対談相手となるディスカッサントは、人文情報学の観点から文化資源を考察する大向一輝氏(東京大学・文化資源学会員)です。
2022.10.8
特別研究会
開催日:2022年10月8日(土)
場所:Web会議サービス Zoom を使用(接続は申込者にメールで通知します)
対象:文化資源学会会員限定(*先着順で最大100名まで受付)
15:00〜16:40
「文化資源としての児童画に出会ってー「日独伊親善図画」・「想画」・「教育版画」」
- 田中直子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 博士後期課程)
- 「日独伊親善図画との出会いから始まった児童画のキュレーション活動について」
- 町村悠香(町田市立国際版画美術館 学芸員)
- 「教育版画運動の忘却と作品保存の意義・課題ー「彫刻刀が刻む戦後日本 2つの民衆版画運動」展の調査から」
- 司会:松田 陽(東京大学)
- ディスカッション/質疑応答、参加者からの保存・活用のアイディア募集
子どもの頃に学校で受けた図工や美術の時間の思い出はありますか? 楽しかった人、苦手だった人、なんとなくやっていた人。さまざまな思い出があると思いますが、授業で教わった活動の歴史的背景を意識したり、学校で作った作品を大切に残したりしている人はあまり多くないでしょう。今回の特別研究会では、そうした児童画をめぐる文化資源の諸相がテーマです。
田中直子は日独伊の枢軸国による児童画を通した交流のコンクール「日独伊親善図画」(1938年)の研究、展示活動を行なっています。今年「ドイツから帰ってきた80年前の児童画と想画展2022」展(山形県東根市 東の杜ホール・伝承館、2022年7月30日〜8月15日)の開催に協力しました。日独伊親善図画の応募作には、東根市の子どもが作った作品もあったことから実現した展覧会です。また、タイトルにある「想画」は、昭和初期に東根市長瀞小学校で行われた教育実践から生まれた、子どもが主体的に日常生活を描いた作品で、東根市有形文化財に指定され、児童画としては珍しく保存の対象となっています。
町村悠香は今年「彫刻刀が刻む戦後日本 2つの民衆版画運動」展(町田市立国際版画美術館、2022年4月23日〜7月3日)を企画。本展は中国木刻のインパクトから始まった「戦後版画運動」と、そこから派生した「教育版画運動」という2つの民衆版画運動を連続的な動きとして捉える初めての展覧会でした。後者の教育版画運動(1951〜1990年代後半)は「生活綴り方」と密接な関係があり、「生活を見つめて表現することで、社会や現実を認識する力を鍛える」というリアリズム に拠って立つ教育実践でした。作品は各地の学校や教育委員会、指導した教師の家に眠っていますが、歴史的価値が認められる途上にあり、学校の建て替えなどの機会に失われることも少なくありません。
両者の調査研究・実践を通してみえてくるのは、時代を写してきた児童画は政治的な文脈と無縁ではなく、時代によってさまざまな評価にさらされてきたということです。発表を通してこうした経緯を共有し、今後の保存や活用の可能性を参加者とともに考える機会といたします。
2021.10.9
第37回研究会
開催日:2021年10月9日(土)(開場午後12:45、開始午後13:00、終了16:10)
場所:Web会議サービス Zoom を使用(接続は申込者にメールで通知します)
対象:文化資源学会会員限定(*先着順で最大100名まで受付)
研究会 13:00〜14:30
- 児玉 絵里子(文化学園大学文化ファッション研究機構)
- 「大津絵「藤娘」と「花車」―若衆歌舞伎「業平踊」と初期歌舞伎の表象―」
- 菊地 暁(京都大学人文科学研究所)
- 「さらにいくつもの<こども風土記>を求めて―学校資料の文化資源化をめぐる実践のレポート―」
特別研究会 14:40〜16:10
「学校所在の文化資源」
- 村野 正景(京都府京都文化博物館)
- 「学校で資料に出会う、気づく:資源化の実際と今後の活動可能性」
- 和崎 光太郎(東京福祉大学)
- 「学校資料の文化資源化―博物館展示を事例に―」
- 司会:松田 陽(東京大学)
日本各地の小学校、中学校、高等学校には様々な文化資源が眠っています。それらに光を当て、掘り起こし、記録し、保存・活用する方法と意義を考えようというのが本研究会の狙いです。
我々はまず、学校にどのような文化資源が眠っているのかを突きとめねばなりません。しかしそれは、学校にある無数のモノやコトの中から何を文化資源と捉えるのかという判断に左右されます。
これまでにも、自治体史編纂事業や学校統廃合などの際に公文書を中心とした学校所在の歴史資料が調査されることはありました。こうした調査によって整理・公表された資料は、教育史や地域史の研究の進展に少なからず貢献してきました。
しかし、近年の新しい展開として注目すべきは、考古学や民俗学、自然史などの観点から学校所在資料を調査して保存・活用する取組が出てきたことです。こうした観点の登場により、学校の文化資源はより多様なものとして理解され、これまで認識されてこなかった新たな価値が見出されつつあります。ここで言う「価値」とは、個別の学問分野にとっての価値にとどまらず、教育的な価値、社会的な価値などの多彩なものを含みます。学校の文化資源は各学問分野の研究発展に資するのみならず、学校教育と生涯学習、コミュニティづくりにおいても役立ちます。学校所在資料に向けるまなざしが複眼的であればあるほど、我々は学校により多くの文化資源を発見できるようになり、その活用方法についてもより柔軟に考えられるようになるでしょう。
こうした発想は、社会に無尽蔵に眠る文化資料体を「資源化」することによって広く活用していこうとする文化資源学の考え方に重なります。我々は学校にどのような文化資源を見出し、そこにいかなる価値を与え、現代社会の中でどう活用することができるのでしょうか。
少子高齢化が進む日本国内で学校の統廃合が加速する中、学校所在資料の文化資源の行き場と使い方について語ることはタイムリーであり、急務だと言えるでしょう。
2021.3.13
第36回研究会
開催日:2021年3月13日(土)(開場午前08:45、開始午前09:00、終了11:15)
場所:Web会議サービス Zoom を使用(接続は申込者にメールで通知します)
対象:文化資源学会会員限定(*先着順で最大100名まで受付)
特別講演会 9:00〜10:20
「文化資源 IN THE アメリカ南部―Graham 市での南北戦争記念像の反対運動」
- 講演:ライアン・ホームバーグ
- 対談:ライアン・ホームバーグ、木下 直之
- 司会:野村 悠里(文化資源学会会員)
- 【講演要旨】
2020年5月25日、ミネアポリス在住のジョージ・フロイド氏は、警察官の不適切な拘束方法によって不遇の死を遂げた。 本講演会では、その後に爆発的に盛り上がった Black Lives Matter 運動を取り上げ、コロナ禍とトランプ政権によって顕 在化した白人至上主義とどのように対立したかを、アメリカ南部ノースカロライナ州の小さな町グラム市をケーススタディ として探る。主として、グラム市の裁判所前に立つ旧アメリカ連合国戦友の記念像(1914年建立)の歴史的背景、そし て最近の反対運動と保護運動について、講演者自身の体験の視点から語る。また、グラムやノースカロライナ州各地の BLM 系プロテストミューラルとデモ用の自費出版系コミックスに関しても紹介を行う。 - 【タイムテーブル】
9:00‐9:40 ライアン・ホームバーグ氏 講演(40 分)
9:40‐10:20 ライアン・ホームバーグ氏と木下直之氏 米国と日本を結んで対談(30分)、質疑応答(10分) - 【登壇者紹介】
ライアン・ホームバーグ (Ryan Holmberg) アメリカ合衆国在住のライター、翻訳者。専門は、マンガ研究、戦後日本文化、在日米軍基地。 2007年、エール大学大学院美術史学部博士課程修了。2017-19年、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源 学研究室特任准教授。マンガ研究者として、月刊誌「ガロ」と日本のオルタナ系コミックを中心に、つげ義春、つげ忠男、 林静一、つりたくにこ、他多数の作家について評論と翻訳を発表。インスタグラム@mangaberg に翻訳にまつわる問題、 マンガの描かれた社会問題、自身とマンガの関わりなど個人的な体験について投稿、それらをまとめた 400 頁におよぶ エッセイ集「The Translator Without Talent」を2020年に刊行。最近は、南北戦争や白人至上主義の記念像、マンガにおける黒人とアメリカ南部の描写、アメリカ南部におけるアジアの影響など、前代未聞のクロスオーバーの続編を準備中。
木下 直之(Naoyuki Kinoshita) 静岡県立美術館館長、神奈川大学特任教授(歴史民俗学)、東京大学名誉教授(文化資源学)。 日本における銅像や裸体像を問題にした著書に、『銅像時代』(岩波書店)、『股間若衆』(新潮社)、『せいきの大問題』 (新潮社)などがある。ライアン・ホームバーグ氏の講演に対しては、「文化資源 IN THE ヒノ国ー清正公・くまモン・麦わらの一味の像」を話題提供したい。
研究会 10:30〜11:15
- 高橋 舞(東京大学)
- 「実用版」楽譜がもつ演奏研究媒体としての資料的価値
2020.3.14 *開催中止*
第36回研究会 東京大学法文1号館1階 113教室 13:30〜15:15
- 平野正裕(横浜市史資料室)
- 「伊勢佐木界隈形成史論」
- 長嶋由紀子(東京大学)
- 「エコミュゼ再考—FEMS加盟文化機関の事例にみる「プロセスとしてのミュージアム」」
特別講演会 15:30〜17:00
「人形ならなにをしてもよいのか—初期テレビ人形劇を一例に」
- 菊地浩平(早稲田大学非常勤講師/人形文化研究)
- 戦前から戦中、人形劇は最も前衛的かつ政治的なメディアのひとつだった。
戦後、初期テレビにおいて、照明やカメラの調整に何時間かかろうと文句を言わないという理由で人形劇が重宝された。では人形ならなにをしてもよいのか。 そんな(一見ばかな)問いをきっかけに、人形やその文化について改めて考えてみたい。
質疑応答(司会:高野光平、茨城大学)
*開催中止となりました*(4/24)
5月30日(土)に開催が延期されていた文化資源学会の第36回研究会ならびに特別講演会ですが、新型コロナウィルスの感染収束の見通しが立たないことから、誠に残念ながら中止することになりました。
オンライン開催の可能性も探ってみたのですが、今回は諸条件が整わず、中止の判断をさせて頂くことになった次第です。
現時点では、次の研究会の開催がいつ可能となるのかの見通しが立っておりません。これは、緊急事態宣言が延長されるかどうか、さまざまな自粛要請が解除されるかどうか、会場提供を許可する施設があるかどうかなどの諸条件によるからです。学会としましては、一刻も早く研究会が開催できるように努力してまいりますゆえ、ご理解いただけましたら幸いです。
なお、現在理事会では、従来の形式での研究会に替わるものとして、緊急事態宣言後の芸術文化施設の対応や運営状況をテーマとしたオンライン研究会の開催に向けての準備を進めております。こちらにつきましては、準備が整い次第、詳細をご連絡致します。
2019.3.9
第35回研究会 東京大学法文2号館2階 1番大教室 13:30〜15:15
- 土屋正臣(城西大学)
- 「地方自治体における文化資源の登場は何を意味するのか―東京都新宿区を事例として−」
- 松隈章(竹中工務店設計本部、聴竹居倶楽部代表理事兼務)
- 「藤井厚二「聴竹居」の保存と活用 -建築の価値を社会的に共有していくプロセス-」
展望プロジェクト成果報告会 15:30〜15:50
- 堀内秀樹(東京大学)
- 展望プロジェクト「文化資源の現在」成果報告
特別講演会 16:00〜17:30
「「大阪広告史データベース・萬年社コレクション」の構築とその後」
- 石田佐恵子(大阪市立大学大学院文学研究科教授)
竹内幸絵(同志社大学社会学部教授) - 質疑応答(司会:高野光平、茨城大学)
2018.10.13
第34回研究会 東京大学法文1号館1階 113教室 14:00〜14:45
- 吉川也志保(一橋大学)
- 「19世紀フランスMLA文化資源の所在の最適化をめぐる活動」
特別講演会 15:15〜16:45
「美術館というメディア経験-モバイル・メディアの利用とその日常性-」
- 光岡寿郎(東京経済大学)
2018.3.10
第33回研究会 東京大学法文2号館2階 2番大教室 13:00〜15:30
- 金盛友哉(東京大学)
- 「江戸時代における娯楽・芸能としての手品・手妻」
- 宮川智美(大阪市立東洋陶磁美術館、お茶の水女子大学)
- 「河井ェ次郎の創作における古陶磁研究の位置付け—練上手を中心に」
- 鈴木健吾(東京大学)
- 「文化財保存運動の相克と展開-昭和四十年代長岡京地域を中心に-」
特別講演会 15:45〜17:15
「マンガミュージアムの過去・現在・未来—資料の保存と活用を中心に」
- 吉村和真(京都精華大学国際マンガ研究センター教授/副学長)
2017.10.14
第32回研究会 東京大学法文2号館2階 2番大教室 14:00〜14:45
- 立石鮎香(株式会社神鋼物流)
- 「組踊伝承の変遷」
特別講演会 15:00〜16:30
「アール・ヴィヴァンから見たセゾン文化」
- 芦野公昭氏と高橋信也氏による対談
- 芦野公昭(あしの・きみあき) 元NADiff代表
1947年 東京生まれ。大学卒業後、1971-75年滞仏。1975年、西武美術館開館に合わせて設立されたニューアート西武の常務取締役(82年から代表取締役)となり、「アール・ヴィヴァン」等の運営に当たる。1997年、西武百貨店の文化事業撤退で(株)ニューアートディフュージョン(NADiff)設立。
高橋信也(たかはし・しんや)元NADiff専務取締役、森ビル顧問
1951年 京都生まれ。大学卒業後、安部公房スタジオ入団。(株)ニューアート西武常務取締役、(株)ニューアートディフュージョン専務取締役、森ビル株式会社取締役等を経て、現在、森ビル株式会社
顧問。六本木アートナイト事務局長。
2017.3.11
第31回研究会 東京大学法文2号館2階 教員談話室 14:00〜15:15
- 土田ヒロミ(写真家)
- 「写真記録<フクシマ>について」
特別講演会 15:30〜16:30
「映画保存の歴史とフィルムアーカイブの未来」
- 岡島尚志氏(東京国立近代美術館フィルムセンター)
2016.10.8
第30回研究会 東京大学法文1号館113教室 14:00〜15:00
- 土屋正臣(藤岡市役所)
- 「文化財保護運動と地域開発史の一試論−三千塚古墳群発掘調査を中心に−」
特別講演会 15:30〜17:00
「東京文化資源区構想について - OLD TOKYOとUP TOKYO」
- 柳与志夫(東京文化資源会議事務局長)
2016.3.12
第29回研究会 東京大学法文2号館教員談話室 14:00〜15:30
- 木村昌博(東京大学)
- 「紙巻煙草の普及と効用と害」
- 笠原真理子(東京大学)
- 「マノンの表象〜オペラ演出の視点から〜」
特別講演会 15:45〜17:30
「水族館の現状と課題」
- 長井健生(前・碧南海浜水族館館長)
- ディスカッション(司会 木下直之)
2015.10.17
第28回研究会 東京大学法文1号館317教室 14:00〜15:45
- 町村悠香(独立行政法人 日本芸術文化振興会)
- 「明治20年代出版メディアとしての日清戦争錦絵―戦中の錦絵表現の変遷を中心に―」
- 矢野敬一(静岡大学)
- 「士族/町人のサケからサケリンへ ―新潟県村上市での名産品化の過程」
2015.3.14
第27回研究会 東京大学法文2号館教員談話室 14:00〜15:30
- 盧ユニア(東京大学)
- 「日本に渡った朝鮮人漆工家たちー富山県高岡市の朝鮮之螺鈿社の事例を中心にー」
- 大絵晃世(東京藝術大学)
- 「三原橋地下街の歴史的・文化的価値の検証と、利活用への動きについて」
特別講演会 「再考:神奈川県立近代美術館と戦後日本」 16:30〜18:15
- 太田泰人(女子美術大学)
- 「文化遺産としての「近代美術館」」
- 長門佐季(神奈川県立近代美術館)
- 「鎌倉からはじまった。—展覧会について」
2014.10.18
第26回研究会 東京大学法文2号館教員談話室 13:00〜14:30
- 漆原拓也(法政大学)
- 「頼山陽の煎茶席-文人の自由世界-
- 國盛 麻衣佳(九州大学)
- 「炭鉱を見つめた美術家の「炭鉱を見つめた美術家の制作背景に関する考察 −だれが「炭鉱」を記録したのか− 」
2014.3.15
第25回研究会 東京大学法文2号館教員談話室 13:00〜16:15
- 漆原拓也(法政大学)
- 「売茶翁の煎茶席−「雅俗」の視点から−」
- 坂口英伸(東京芸術大学)
- 「『関東震災殃死者名簿』の一万年保存計画」
- 岡本貴久子(総合研究大学院大学)
- 「都市美運動と「記念植樹」 −近代日本文化史における植樹の方法とその思想−」
- 片多祐子(横浜美術館)
- 「西田武雄の銅版画普及運動」
特別講演会 16:30〜18:00
「地中海から軍艦島へのフィールドワーク―1974年〜40年にわたる軍艦島研究史をふりかえる―」
- 阿久井喜孝先生(東京電機大学名誉教授 旧東大建築学科丹下研究室OB)
2013.10.12
第24回研究会 東京大学工学部1号館15号講義室 14:00〜16:30
- 寺尾美保(東京大学)
- 「大名華族の歴史編纂と明治政府 ―島津家の二つの編纂物をめぐって―」
- 作田知樹(武蔵野美術大学・京都精華大学 非常勤)
- 「芸術的表現・創造に欠かすことのできない自由」の縮減への動機と法制度 〜公的領域で制約を受けやすい作品・活動の可視化に向けて〜」
- 中村雄祐(東京大学、主発表者)、鈴木親彦(東京大学)
- 「文化資源学の射程 − 人文情報学のアプローチによる分析」
特別講演会 16:45〜18:00
「庭師小川治兵衛の世界」
- 鈴木博之(青山学院大学教授、東京大学名誉教授、博物館明治村館長、建築史)
- 鈴木博之先生は、今年5月、東京大学出版会より『庭師 小川治兵衛とその時代』を出版されました。西洋近代建築史(ヴィクトリアン・ゴシックの研究)から出発された先生は、日本の近代化と建築、都市についても造詣が深く、『東京の「地霊」』など数多くのご著書があります。日本を代表するこの建築史家が、近著では琵琶湖疎水の話からはじめて明治の元勲たちと近代造園の問題を論ずるという大変興味深い展開を示されています。今回のご講演では、「日本を代表する文化のひとつである庭園について語るだけでなく、日本が近代化を進めるなかで誰が庭園に魅せられ、どのような庭園をつくりあげたかを語り、そのことによって日本という国の近代化の性格自体を考えようとするもの」(同書「序 哲学の道」)という近著の視点を縦横に論じていただきます。
2013.3.23
第23回研究会 東京大学法文1号館113教室 13:00〜14:30
- 野村悠里(東京大学)
- 「文化的記憶を伝える綴じ:大英図書館『袖珍辞書(Pocket Dictionary)』の装幀に関する分析」
- 竹内 唯(東京大学)
- 「明治期における「少女」のはじまり――雑誌『少女界』にみる編集方針の成立過程から」
特別講演会 15:00〜16:30
「文化資源としての富士山:世界遺産登録をめぐって」
- 芳賀徹(静岡県立美術館館長、東京大学名誉教授)
2012.10.13
第22回研究会 お茶の水女子大学本館306室(大講義室) 14:00〜16:30
- 中村雄祐(東京大学)
- 「巨大な絵図の共同調査―学際研究に関する一考察」
- 松崎貴之
- 「噴水と近代日本」
- 齊藤紀子(お茶の水女子大学)
- 「居間におけるピアノ――住宅改良運動を中心に――」
特別講演会 16:45〜17:45
「木の表現」
- 塚谷裕一(東京大学大学院理学系研究科教授、植物学)
2012.3.24
第21回研究会 東京大学工学部1号館15号講義室 13:00〜15:30
- 西 夏希(静岡文化芸術大学)
- 「万国博覧会と佐野常民――明治6(1873)年ウィーン博における「五箇条の参同目的」を中心に」
- 鈴木聖子(東京大学)
- 「日本音楽研究における音楽・芸能の価値基準―1945年〜1955年の田辺尚雄の雅楽概念を事例として」
- 土屋正臣(東京大学)
- 「野尻湖発掘−地域文化の担い手とは誰か」
特別講演会 15:45〜18:00
- 小泉凡(島根県立大学短期大学部)
- 「文化資源として生かす「小泉八雲」〜松江における活動報告〜」
- 藤原恵洋(九州大学)
- 「矜恃・文脈・紐帯の再生を通したまちづくり契機としての文化資源総合調査の意義と可能性〜熊本県菊池市の事例を通して〜」
2011.10.22
第20回研究会 東京大学法文2号館2番大教室 14:00〜15:30
- 岡本貴久子(総合研究大学院大学)
- 「大熊氏広と本多静六における記念物に見るかたちとこころ−山岳信仰<不二道>をめぐる近代文化史一試論−」
- 武田康孝(東京大学)
- 「昭和20年の音楽放送−「洋楽放送記録」の分析と製作者の思想・行動を中心に」
特別講演会 15:50〜17:30
- 木下直之(東京大学)
- 「趣旨説明−山本作兵衛炭鉱画の価値をめぐって」
- 黒田乃生(筑波大学)
- 「世界遺産はだれのため?−登録への長い道のり」
2011.7.2
第19回研究会 東京大学法文1号館113教室 14:00〜15:30
- 横山佐紀(国立西洋美術館)
- 「共和主義思想とチャールズ・ウィルソン・ピールのミュージアム―アメリカ型ミュージアムの起源―」
- 市川寛也(筑波大学)
- 「妖怪伝承と地域創造−山城・大歩危妖怪村の活動を中心に−」
- 坂口英伸(東京芸術大学)
- 「紀元二千六百年のモニュメント−<八紘之基柱>と<文化柱>−」
特別講演会 15:50〜16:50
「『日和下駄』再読ー東京の水路と路地の美化と都市生活減速の発想」
- エヴェリン・シュルツ(ミュンヘン大学)
- ※このたびの大震災では、被災地はもとより、東京においても混乱が続いております。 以上の事情から、上記3月26日(土)の第19回研究会・特別講演会を中止することにいたします。 予定しておりましたおふたりの研究発表は、7月上旬の研究大会で行うこととします。
2010.10.30
第18回研究会 東京大学法文1号館113教室 13:30〜15:00
- 手塚恵美子(日本女子大学)
- 「東宮御所喫煙室(現 迎賓館赤坂離宮東之間)壁画について」
- 樋笠奈穂美(筑波大学)
- 「四国遍路における接待文化の現状と課題−徳島県内の接待所に着目して−」
特別講演会 17:00〜18:00
「谷根千のアーカイブ構想」
- 森まゆみ(作家)
2010.3.20
第17回研究会 東京大学法文1号館113教室 14:00〜15:50
- 西島千尋(金沢大学)
- 「コンサートホールマネジメントの現状:Sホールの職員Nへのインタビュー調査から」
- 白山眞理(日本カメラ博物館)
- 「名取洋之助はなぜ『LIFE』で持ち上げられたのか――生誕100年展準備で気付いたこと――」
特別講演会 16:00〜17:30
「もう一つの視線〜手で見ることについて」
- 岩崎清(ギャラリーTOM副館長)
- (視聴覚障害者のために、彫刻・絵画・建築の鑑賞方法がどのように開発されているかについて、ルーブル美術館の試みなどを紹介しながら語っていただきます。)
2009.10.31
第16回研究会 東京大学法文1号館113教室 14:00〜14:45
- 小山弓弦葉(東京国立博物館)
- 「『辻が花研究』 ―近代「名物裂」の誕生とその変容―」
特別講演会 15:00〜17:15
- ニコル・ルーマニエール(セインズベリー日本藝術研究所)
- 「縄文パワーはイギリスに届いたか− 大英博物館<土偶の力展>最新報告」
- 宮田繁幸(東京文化財研究所 無形文化遺産部長)
- 「ユネスコ無形文化遺産保護条約と日本」
2009.3.14
第15回研究会 東京大学法文1号館113教室 13:00〜15:30
- 春日恒男(芝浦工業大学中学高等学校)
- 「市ヶ谷記念館」考ー「市ヶ谷台1号館」保存運動が残したものー」
- 眞田妙子(東京大学)
- 「日本映画の経営史 ― 東宝と松竹の経営的考察」
2008.11.1
第14回研究会 東京大学法文2号館1番大教室 13:00〜15:30
- 大島 十二愛(共立女子大学)
- 「三越児童博覧会のなかの家庭と子ども文化」
- 高野宏康(神奈川大学)
- 「大正‐昭和初期における政治演説の特徴‐演説をめぐる書籍・雑誌・新聞・レコードの文化資源学‐」
- 杉村荘吉(パブリックアート研究所)
- 「パブリックアートから地域美産へ‐日本におけるパブリックアート(PA)の動向を、PAフォーラムにおける19年間の研究・普及活動の記録から探る‐」
特別講演会 16:00〜17:30
「Treasure XPleasure − 東京国立博物館の展示デザイン」
- 木下史青(東京国立博物館展示デザイナー)
- 「モノが喜んで見える展示は、良い展示だ。モノを見ている人・人々が、そこにじっと居る風景が見たい。東博の本館開館当時は、「ガラスの中に絵が入っているかっこいい博物館ができた」と感じたのでは?と想像する。―70年を経て、その展示風景は「かっこいい」と感じるだろうか−ガラスケースに象徴される、巨大な“装置”である博物館の展示風景は、モノの魅力を低減させているのではないか…展示デザインは、その存在感を消す仕事なのかもしれない。」
2008.3.2
第13回研究会 東京大学法文2号館1番大教室
- 有賀沙織(KASSAY代表)
- 「演劇を地域文化の活性化に活かす」
- 金世一(東京大学)
- 「世阿弥とスタニスラフスキーの「離見の見」をめぐって」
- 片多祐子(東京大学)
- 「近代染色工芸の成立と芹沢_介:染色家以前の軌跡1895-1929」
2007.10.27
第12回研究会 東京都美術館講堂
- 佐藤李青(東京大学)
- 「「模型千円札」から「芸術作品」へ‐赤瀬川原平の千円札裁判における「『千円札』作品」の生成と波紋‐」
- 金 廷ミン(東京大学)
- 「植民地朝鮮における映画政策考察」
2007.3.10
第11回研究会
- 柴田葵(東京大学)
- 「転換点としての震災復興期のパブリック・アート」
- 嶋田華子(東京大学)
- 「梅原龍三郎・演劇への情熱」
特別研究会
「大英博物館の中の “ニッポン”」
- ニコル・クリッジ・ルマニエール(東京大学)
2006.10.14
第10回研究会
- 春日恒男(芝浦工業大学中学高等学校)
- 「航空神社小史」
- 黄サンサン(東京大学)
- 「1990年代以降の台湾におけるアーティスト・イン・レジデンスと芸術支援政策」
2006.3.4
第9回研究会
- 福井庸子(早稲田大学)
- 「「博物館」の語源と意味の変遷」
- 金海蓮(京都ノートルダム女子大学)
- 「張謇と日本−南通博物苑の創設をめぐって−」
2005.10.15
第8回研究会
- 鈴木聖子(東京大学)
- 「田辺尚雄の雅楽概念−民族の音楽起源としての雅楽−」
- 朴昭R(東京大学)
- 「李王家美術館における観覧者像―金基昶(1914〜2000)の<古翫>(1939)を中心に」
- 桑原涼(岩波書店)
- 「戦後5年間の雑誌を見る「岩波写真文庫」成功の土壌」
2005.3.5
第7回研究会
- 頴原澄子(東京大学)
- 「1945‐1952広島平和記念公園計画における原爆ドームの建つ敷地の扱い、および関係者の原爆ドーム存廃に対する認識の変遷について
- 二通里江子(東京大学)
- 「異文化理解を促す文化資源について-世界遺産「白川郷五箇山合掌造り集落」と「厳島神社」を事例に」
- 森田朋子(千葉大学)
- 「第二次世界大戦における「極右思想」と「文化統制」─若き経済評論家と映画監督・熊谷久虎をめぐって─」
2004.10.16
第6回研究会
- 福田裕美(東京芸術大学)
- 「民俗芸能をめぐる国際文化交流事業 文化財保護の視点から」
- 宮崎刀史紀(東京大学/早稲田大学演劇博物館)
- 「芸術文化領域におけるアドボカシー活動の可能性」
- 末廣眞由美(東京大学)
- 「長崎の爆心地に刻まれた少数派の記憶:「原子爆弾落下中心地塔」撤去問題に関する一考察」
特別研究会
- 安藤正人(国文学研究資料館)
- 「文化資源学と「アーカイブズ学」
2004.9.24
特別研究会
- 金英順(東京大学)
- 「朝鮮物産共進会における「美術」の効用-平壌12景の絵葉書をめぐって-」
2004.3.6
第5回研究会
- 「東大初期洋書教科書調査プロジェクト成果報告」
- 月村辰雄(東京大学)
- 「東大初期洋書教科書調査とその成果」
- 高野彰(跡見学園女子大学)
- 「二度のおつとめ : 明治初期の教科書」
- 姜雄(東京大学)
- 「初期東京大学とその前身校の工学教育」
- 藤元直樹(東京大学/国立国会図書館)
- 「洋書教科書の使用者たち ─ 貢進生の新研究」
2003.10.18
第4回研究会
- 稲庭彩和子(神奈川県立近代美術館)
- 「海外美術館所蔵日本美術コレクションの活用とその問題」
- 芳賀久雄(横須賀市役所)
- 「自治体における文化行政の取り組みについて」
2003.9.19
特別研究会
- 河島伸子(同志社大学)
- 「ミュージアム・マネジメントと評価」
2003.3.8
第3回研究会
- 金英順(東京大学)
- 「植民地期朝鮮の博覧会における『美術展示』」
- 内藤陽介(東京大学)
- 「郵便と昭和の戦争」
2003.12.12
第2回研究会
- 大井康祐(日本放送協会放送総局 NHKアーカイブス建設事務局局長)
- 「NHKアーカイブスの理念と現状」
2002.7.20
第1回研究会
- 矢内賢二(東京大学/国立劇場)
- 「明治期雑誌にみる歌舞伎の型の記録」
- 佐藤郁哉(一橋大学)
- 「文化行政と演劇生産のパラダイム革命-日米比較研究を中心にして」
- 寺島洋子(国立西洋美術館)
- 「〈報告〉国立西洋美術館における教育普及インターン」