研究発表大会・総会
2024.7.28
文化資源学会 第23回総会ならびに特別講演会「『ブギウギ』から考える:文化資源と(しての)実演」
於 東京大学 本郷キャンパス 法文2号館 1番大教室
(開催形態:総会はハイブリッド参加型形式(対面で実施し、その様子をライブでオンライン配信)、特別講演会は対面のみで実施する。)
第23回総会 14:00〜15:00
特別講演会「『ブギウギ』から考える:文化資源と(しての)実演」 15:30〜17:00
- 輪島裕介(わじま・ゆうすけ)
- 【講演概要】
拙著『昭和ブギウギ』はいわゆる「タイアップ」ではないが、朝ドラの放送決定を受けて企画された。笠置シヅ子、服部良一両氏のご遺族からの協力と資料提供を受けた執筆過程では、いくつかの通説が訂正され、笠置シヅ子の戦前のパフォーマンス映像を含むいくつかの「新発見」があった。それらのエピソードを紹介し、もしかしたらちょっとした実演を交えながら、「形に残らない」ことを本質的な特徴とする過去の娯楽的な上演文化が、いかに文化資源となりうるのかについて考えてみたい。
司会者:高野光平(茨城大学) - 【講演者プロフィール】
大阪大学教授(音楽学)。著書に『創られた「日本の心」神話』(2010年、光文社新書)、『踊る昭和歌謡』(2015年、NHK出版新書)、『昭和ブギウギ』(2023年、NHK出版新書)。ヴァナキュラー性と実演性を鍵概念に、「音楽」概念には収斂しない近代日本の歌舞音曲史を構想中。
2023.7.22
文化資源学会 第22回総会ならびに特別講演会「「原子力の平和利用」について」
於 東京大学 本郷キャンパス 法文2号館 1番大教室
(開催形態:ハイブリッド参加型形式)
第22回総会 13:00〜14:00
特別講演会「「原子力の平和利用」について」 14:30〜16:00
- 暮沢剛巳(東京工科大学)
- 【講演概要】
日本には現在15の原子力発電所があるが、その多くにはPRセンターが併設され、原発の安全性や必要性が強調されている。今回の講演では、それらの施設の展示をはじめ、そのルーツでもある50年代の原子力平和利用博覧会や、そこに取材した現代アートの作品を合わせて紹介する。「3.11」以降、原発にいかにして向き合うべきか、これらの事例を通じて考えてみたい。
司会者:小泉順也(一橋大学) - 【講演者プロフィール】
暮沢剛巳(くれさわ たけみ)
東京工科大学デザイン学部教授。美術・デザイン評論
著書に『ミュージアムの教科書』(青弓社、2022年)『拡張するキュレーション』(集英社、2021年)『オリンピックと万博』(筑摩書房、2018年)など共著に『図説 デザインの歴史』(学芸出版社、2022年)『幻の万博』(青弓社、2018年)『History of Japanese Art After 1945』(Leuven Univ Pr、2023年)など
2022.7.23
文化資源学会 第21回総会ならびに特別研究会「ドキュメンタリー映画『スズさん〜昭和の家事と家族の物語』の上映と対談」
(開催形態:Zoomでのオンライン開催)
第21回総会 13:00〜14:00
特別研究会「ドキュメンタリー映画『スズさん〜昭和の家事と家族の物語』の上映と対談」 14:30〜16:30
- 大墻敦(桜美林大学)
- 高野光平(茨城大学)
- 「文化資源学会員の大墻敦氏が監督したドキュメンタリー映画『スズさん〜昭和の家事と家族の物語』(https://kirokueiga-hozon.jp/movie/movie-suzusan)を上映し、その後、同映画について監督本人と高野光平・文化資源学会長が対談します。
趣旨説明:5分
映画上映(Zoomを用いたオンライン配信):約86分
対談:約30分
開催形式:Zoomでのオンライン開催。登壇者は対面で対談を行い、その様子をZoomで参加者にリアルタイムでオンライン中継します(接続方法は申込者にメールで通知します)。映画もZoomを通してオンライン配信します。
2021.7.18
文化資源学会 第20回総会ならびに特別講演会「デザインを展示するとはいかなることか」
(開催形態:Zoomでのオンライン開催)
第20回総会 13:00〜14:00
特別講演会「デザインを展示するとはいかなることか」 14:30〜16:00
- 加島 卓(東海大学)
- 【講演概要】
「国立デザインミュージアム」の設立を求める動きが活発化している。本講演ではそもそもデザインを展示するとはいかなることかを考えるため、これまでの議論を整理しつつ、ここ数年で開催された展覧会を比較してみたい。アートの展示とデザインの展示は何がどのように異なり、私たちはいかに考えればよいのか。こうした点を議論していきたい。
【講演者プロフィール】
東海大学文化社会学部広報メディア学科教授。専門は社会学、メディア論、デザイン史。著書に『〈広告制作者〉の歴史社会学:近代日本における個人と組織をめぐる揺らぎ』(せりか書房、2014年)、『オリンピック・デザイン・マーケティング:エンブレム問題からオープンデザインへ』(河出書房新社、2017年)。その他に「佐藤可士和論」『佐藤可士和展 図録』(国立新美術館、2021年)など。
2020.7.19
第19回総会ならびに特別研究会「コロナ禍とこれからの遠足」
(開催形態:Zoomでのオンライン開催)
第19回総会 13:00〜14:00
文化資源学会 特別研究会「コロナ禍とこれからの遠足」 14:30〜16:15
- 【主旨説明】高野光平(茨城大学)
- 【報告1】木下直之(静岡県立美術館)
- 「文化資源学と遠足ーなぜ現場に立つのか」(事前録画動画の再生)
- 【報告2】 春日恒男(文化資源学会員)
- 「<まぼろしの第85回遠足>『屠場の現場を歩き、そこで働く人の話を聞く』」
- 【報告3】松田陽(東京大学)
- 「富岡製糸場と須磨への遠足計画」
- 開催趣旨
遠足は文化資源学会の定例行事として2003年5月に始まり、現在までに85回実施されています。100回をめざして順調に回を重ねてきた遠足ですが、今年の3月、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためついに中止せざるをえませんでした。しかし、その後の自粛緩和を受けて、私たちはふたたび遠足に行こうとしています。コロナ禍の中、あらためて「現場におもむく」ことの意味と意義とはなんであるかを、みなさまと一緒に考えてみたいと思います。
2019.7.13
第18回総会ならびに特別講演会「地域の文化資源とミュージアム」
於 東京大学 本郷キャンパス 法文2号館 1番大教室
第18回総会 13:00〜14:00
文化資源学会 特別講演会「地域の文化資源とミュージアム」 14:30〜17:30
- 【開催趣旨説明】稲庭彩和子(東京都美術館)
- 【講演1】星野有希枝(文化庁)
- 「新・文化庁へ―京都移転と地域文化創生本部の活動を中心に」
- 【講演2】 佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館設立準備室)
- 「文化多様性とミュージアム―国立アイヌ民族博物館の試み」
- 【コメント&質疑応答】コメンテータ:栗原祐司(京都国立博物館・ICOM京都大会運営委員会)
- 近年、博物館や美術館には文化財を「活用」することが強く求められ、国内の文化政策は新たな方向に舵がとられてきています。2020年のオリンピック・パラリンピック開催を前に文化庁は組織改編を経て京都移転を開始し、その京都では9月初旬に国際博物館会議(ICOM)の3年に一度の大会が日本で初めて開催され、世界約130カ国から3000名もの博物館・美術館関係者が京都に集まります。開催期間の約1週間は日本の文化資源やミュージアムの現状に対し国際的なレベルの多様な関心が集まり、交流により文化をめぐる視野が広げ深められる機会となるはずです。オリンピック・イヤーとなる来年には石川県金沢市に国立工芸館、そして北海道の白老ポロト湖畔に新しい国立博物館である国立アイヌ民族博物館が開館を予定しています。
今回の特別講演会では、文化資源やミュージアムを巡って様々な考えや動きが出てきている近年の状況をふまえ、京都、北海道のそれぞれの視点からお話をいただき、2020年とそれ以後に向けて、今私たちが認識すべき重要事項について考えを深めていきたいと思います。
2018.7.14
第17回総会&シンポジウム「 スマホで覗く美術館—鑑賞体験のゆくえ— 」
於 東京大学 国際学術総合研究棟 3番大教室
第17回総会 13:00〜14:00
シンポジウム 「スマホで覗く美術館—鑑賞体験のゆくえ—」 14:30〜16:30
- 問題提起 木下直之(東京大学・静岡県立美術館)
- 「スマホを持って美術館へ」
- 報告1 鈴木禎宏(お茶の水女子大学)
- 「凝視という作法の成立:白樺派の美術館構想を中心に」
- 報告2 片多祐子(横浜美術館)
- 「武者小路実篤の「夢」から100余年—日本におけるロダン《接吻》の鑑賞をめぐって」
- 報告3 鷲田めるろ(キュレーター)
- 「美術館を開く『ながら鑑賞』」
- パネルディスカッション
- 「スマホが変える美術館の未来」
ファシリテーター 稲庭彩和子(東京都美術館)
- 長い間、美術館展示室での写真撮影は著作権保護を理由に禁じられ、誰もそれを疑いませんでした。ところが、最近では写真撮影を許すどころか、逆に推奨する美術館が増えてきました。
すべての展示物の撮影を認めて、「ツイッターやインスタグラムでハッシュタグ「#yokotori」をつけて投稿しよう」(横浜トリエンナーレ2017)と呼びかけた例はあるものの、多くの場合、美術館は展示の一部の撮影を許し、SNSによる発信を広報活動の一部ととらえるだけです。
しかし、SNSは美術館における鑑賞体験の在り方を根本から揺るがしています。実際、撮影を許された展示室では、観客は「見る」ことよりも「撮る」ことに忙しそうです。そこに自分が「いる」ことを他者に「伝える」ことが大切なのです。「見る」べきものはどこに行ってしまったのか。こうした行為は従前の芸術鑑賞とは大きく異なっており、翻って、美術館はなぜ「凝視」と「沈黙」をセットで強いてきたのかということを考え直すよい機会かもしれません。
実は、百年前の「凝視」のひとびと白樺派同人が目にしていたものは印刷された複製図版であって、本物ではありません。現代のネット空間を行き交う画像も、高精細ではあっても本物ではありません。美術館はそこに足を運んでもらい、本物の芸術作品と向き合う機会を提供する施設として歴史を重ね、それゆえの公共性を認められてきました。特別な場所、特権的な場所でした。しかし、「本物」とは何かが問われ、一方に表現者がいて一方に鑑賞者がいるという関係も変容しています。美術館の外側には、いくらでも表現と体験の場が生まれています。
スマホを手に訪れるひとびとが美術館の未来をどう変えてゆくのか、議論したいと思います。
2017.7.15
第16回総会&研究発表大会2017 於 東京大学法文2号館2番大教室
第16回総会 13:00〜13:50
研究発表大会 14:00〜16:30
- 植田憲司(京都府京都文化博物館学芸員)
- 「明治期の新聞記事に見る肖像写真受容について」
- 齊藤紀子(お茶の水女子大学グローバル・リーダーシップ研究所特別研究員)
- 「ヴォーリズの住宅設計観にみるピアノ―モデル誌“ Architectural Digest”の調査から ―」
- 渡邊麻里(東京大学大学院博士課程)
- 「歌舞伎イヤホンガイド事始め―1960年アメリカ公演における同時通訳と1975年以降の日本における同時解説―」
特別講演会 16:45〜18:00
- 栗原祐司(京都国立博物館 副館長)
- 「ICOM京都大会2019と日本の文化政策」
2016.7.16
第15回総会&研究発表大会2016 於 東京大学法文2号館1番大教室
研究発表大会 15:00〜15:45
- 小尾淳(国立民族博物館外来研究員)
- 「南インドにおける「楽聖へのまなざし」: 「楽聖の慰霊祭」をめぐるローカル・ポリティクスに着目して 」
特別講演会 16:00〜17:30
- 鳥越けい子(青山学院大学教授)
- 「サウンドスケープ(音風景)という文化資源」
2015.7.11
第14回総会&研究発表大会2015 於 東京大学法文1号館113教室
研究発表大会 14:00〜16:30
- 三宅翔士(國學院大學大學院)
- 「「家族の肖像 」としての供養絵額−近世から近代の美術表現との比較を中心に」
- 遠藤薫(学習院大学)
- 「「招き猫」とは何か―近世都市伝説と始原神、およびその現代的意味―」
- 梁丞延 (女子美術大学歴史資料室)
- 「刺繍家李張鳳の形成序説―女子刺繍教育をめぐる言説史に即して―」
特別講演会「再考:神奈川県立近代美術館と戦後日本」 16:30〜18:15
- 太田泰人(女子美術大学)
- 「文化遺産としての「近代美術館」」
- 長門佐季(神奈川県立近代美術館)
- 「鎌倉からはじまった。—展覧会について」
- 質疑応答
2014.7.12
第13回総会&研究発表大会2014 於 東京大学法文2号館2番大教室
研究発表大会 14:00〜16:30
- 清水恵美子(お茶の水女子大学・茨城大学五浦美術文化研究所)
- 「1930年代初頭の米国開催巡回日本画展覧会について」
- 日比野秀男(常葉大学)
- 「伊豆の長八―鏝絵・塗額・塑像」
ミニフォーラム<都市と祭礼のこれからを考える> 15:45〜18:00
- 木下直之
- 「趣旨説明」
- 清水祥彦(神田神社権宮司、会員)
- 「神田祭の未来」
- 岸川雅範(神田神社権禰宜、会員)
- 「神田祭の過去と現在」
- 休憩
- 荒俣宏(作家)
- 「神田明神と私」
- 意見交換(最長18:15まで)
- ※ミニフォーラムは会員以外もご参加いただけます。
2013.7.13
第12回総会&研究発表大会2013 於 東京大学法文2号館1番大教室
研究発表大会 14:00〜16:30
- 宮川智美(お茶の水女子大学)
- 「河井寛次郎の芸術志向:技術思想・「生命」・自然観の形成」
- 市川寛也(筑波大学)
- 鵺の文化誌 ― 「伝承の発生からまちづくりまで」
- 長嶋由紀子(共立女子大学非常勤講師/早稲田大学演劇博物館招聘研究員)
- 「フランス文化省/リール市「立体地図事件」(1986年)からみる都市文化政策の戦略と構造」
特別講演会 16:45〜18:00
- 松宮秀治
- 「蒐集と展示の近代と前近代」
- 松宮秀治氏は元立命館大学教授で、著書に「ミュージアムの思想」「芸術崇拝の思想」などがあります。
2012.7.14
第11回総会&研究発表大会2012 於 東京大学法文2号館1番大教室
研究発表大会 14:00〜16:30
- 蔵田愛子(練馬区立牧野記念庭園記念館)
- 「杉山寿栄男による「原始文様」研究とその普及をめぐって」
- サラ・デュルト(大原美術館)
- 「イタリアを展示する―ローマ万博(1942)跡地エウルの過去・現在・未来―」
- 小山文加(一般財団法人ヤマハ音楽振興会 ヤマハ音楽研究所 研究開発室)
- 「『国民共有の文化財』としてのオーケストラ」への転換―1960〜70年代におけるオーケストラ の内部環境および外部環境の変化をめぐって」
特別講演会 16:45〜17:45
- ペトル・ホリー(チェコセンター東京 所長)
- 「日本におけるチェコ、チェコにおける日本」
- 日本ではチェコのことが知られるようになったのは、明治維新以後のことである。どうしても、オーストリア・ハンガリー帝国の属国という認識があり、例えば「米欧回覧実記」において、チェコのことを波希米と記し、ボヘミヤと読ませた。なお、日本とチェコの文化交流は既に明治、大正期から活発に行われ、20世紀史上、日本の建築業界において少なくとも4人のチェコ人建築家の重要な活動が窺える。かたや、チェコでは日本の演劇が注目され、両大戦間、アヴァンギャルド劇団による「朝顔」の上演も興業された。このようなもう一つの「文化的外交」の面影も探っていきたい。
2011.10.22
第10回総会&研究発表大会2011 於 東京大学法文2号館2番大教室
研究発表大会2011 14:00〜16:30
- 岡本貴久子(総合研究大学院大学)
- 「大熊氏広と本多静六における記念物に見るかたちとこころ−山岳信仰<不二道>をめぐる近代文化史一試論−」
- 武田康孝(東京大学)
- 「昭和20年の音楽放送−「洋楽放送記録」の分析と製作者の思想・行動を中心に」
特別講演会 15:50〜17:30
- 木下直之(東京大学)
- 「趣旨説明−山本作兵衛炭鉱画の価値をめぐって」
- 黒田乃生(筑波大学)
- 「世界遺産はだれのため?−登録への長い道のり」
2010.7.17
第9回総会&研究発表大会2010 於 東京大学法文2号館1番大教室
研究発表大会 14:00〜16:30
- 岡本貴久子(総合研究大学院大学)
- 「近代日本における記念植樹に関する文化史的一考 −明治12年グラント将軍訪日記念植樹式を事例として−」
- 中村美帆(東京大学)
- 「日本国憲法の普及過程における「文化」に関する議論と実践 −憲法普及会の活動を中心に」
- 小松大介、フレデリック・ルシーニュ(神奈川大学)
- 「文化財の情報発信 ―只見町インターネットエコミュージアムを事例に―」
特別講演会 16:30〜18:00
- 福井優子(『観覧車通信』東京支局長
- 「観覧車の時代ー16世紀の木づくり観覧車から21世紀の巨大観覧車まで」
2009.7.4
第8回総会&研究発表大会2009 於 東京大学法文2号館2番大教室
研究発表大会 14:00〜16:30
- 安城寿子(お茶の水女子大学)
- 「日本におけるモードの萌芽と着物模様―洋装化としてではない近代―」
- 土田 環(早稲田大学)
- 「復元の光学―ロベルト・ロッセリーニ『インディア』の異なる復元版をめぐる考察―」
- 川瀬さゆり(東京大学)
- 「1830年代フランスにおけるシャルトル大聖堂の史的価値の成立―七月政府作《Monographie de la Cathedrale de Chartres》の成立背景を手がかりに」
特別講演会 16:45〜18:00
- 山名善之(会員、東京理科大学)
- 文化財としての国立西洋美術館 ―「ル・コルビュジエの建築・都市計画作品」の世界遺産申請をめぐって
- 「今年で開館50年を迎える国立西洋美術館は現在、「ル・コルビュジエの建築、都市計画作品」のひとつとして、世界遺産に推薦されている。この国立西洋美術館はル・コルビュジエの美術館プロトタイプ「無限成長美術館」の実現形のひとつで、神奈川県立近代美術館(鎌倉館)もこのプロトタイプの影響を受けたものである。今回の講演においてはル・コルビュジエの弟子で、神奈川県立近代美術館(鎌倉館)の設計者でもある建築家・坂倉準三にも焦点をあてながら、文化財としての国立西洋美術館を再考するとともに、そこから神奈川県立近代美術館(鎌倉館)を含む文化財としての20世紀建築の拡がりについて言及してみたい。」
2008.7.5
第7回総会&研究発表大会2008 於 国立西洋美術館講堂
研究発表大会
- 村山いくみ(東京大学)
- 「《Bible moralisee》写本における場面の選択について―レイアウトと典拠不明の一場面を手がかりに―」
- 野村悠里(東京大学)
- 「王立科学アカデミーによる製本技術書の編纂―R. M. Dudin「製本職人・箔押し職人の技術」をめぐって」
- 難波知子(お茶の水女子大学)
- 「文化としての学校制服―東京女子高等師範学校附属高等女学校の「標準服」を事例に―」
特別講演会
- 中川成生(東京動物園協会)
- 「上野にゴリラがやってきた〜動物園のマネジメント」
2007.7.7
第6回総会&研究発表大会2007 於 国立西洋美術館講堂
研究発表大会
- 長嶋由紀子(東京大学)
- 「「文化開発」の理念とフランス自治体文化政策の創成期:地域民主主義に併走したグルノーブル市文化政策(1965-83)の影響力」
- 垣内恵美子、奥山忠裕、寺田鮎美(政策研究大学院大学)
- 「来館者の価値構造に基づく文化施設の社会評価に関する一考察:大原美術館を事例に」
- 中村美帆(東京大学)
- 「文化権としての「表現の自由」と出版差し止め:小説「石に泳ぐ魚」出版差し止めを事例として」
2006.7.8
第5回総会&研究発表大会2006 於 国立西洋美術館講堂
研究発表大会
- 豊口真衣子(東京大学)
- 「18世紀イギリスにおける廃墟崇拝に関する建築学的研究」
- 松田陽(東京大学)
- 「「文化経営」としてのパブリック考古学?ソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡の事例より」
特別研究会
- アラン・クリスティ(東京大学)
- 「風化した記憶 : 3つの戦争石碑を訪ねて」
2005.7.9
第4回総会&研究発表大会2005 於 国立西洋美術館講堂
研究発表大会
- 大出尚子(筑波大学)
- 「「満洲国」の移民政策批判としての民俗展示場「北満の農家」について」
- 武田康孝(東京大学)
- 「戦前期の洋楽放送における『国民音楽』形成の一過程昭和10年前後の番組を中心に」
- 前田裕美(国立公文書館)
- 「博物館セキュリティー 博物館学的視点による博物館安全/危機管理理論の構築」
2004.7.9
第3回総会&研究発表大会2004
研究発表大会
- 大場利康(国立国会図書館)
- 「満洲国の国立図書館構想」
- 高野光平(東京大学)
- 「最初期のテレビCMについて:TCJを中心に」
- 川島智生(神戸女学院大学)
- 「「民芸建築」の意味?柳宗悦たちのめざしたもの」
2003.7.5
第2回総会&研究発表大会2003
研究発表大会
- 小山弓弦葉(東京大学/東京国立博物館)
- 「奈良金春座伝来能装束について」
- 深見麻(東京大学)
- 「「啓蒙」と「親善」と 戦前期日本の文化宣伝と万国博」
- 菊地暁(京都大学)
- 「<あえのこと>のこと 柳田民俗学の起動と転位」
- 福岡真紀(シカゴ大学)
- 「描くことへのこだわり:幕末尾張の博物学」