2009年神田祭附祭
文化資源学会は創立5周年記念事業のひとつとして、2007年春に、神田祭附祭(つけまつり)復元プロジェクトを立ち上げました。これまでに8回の神田祭研究会を開催するとともに、その実践として、2007年5月12日の神田祭には「大江山凱陣」の練り物を出しました。日本橋三越前を出発し、室町、神田、秋葉原、湯島と、江戸時代の神田祭の巡行路をなぞるように、およそ60人の会員が練り歩きました。平成21年5月9日には、さらに行列の規模を大きくして、105名の会員と神田祭に参加致しました。唐子や仮装人物などの新たなキャラクターが加わり東京藝術大学の学生たちによる造り物(烏天狗と白象)がいっしょに練り歩きました。
神田祭附祭復元プロジェクトは、近代を迎えて廃絶した「附祭」という江戸時代の文化をみなさまとともに復活させる貴重な試みです。なぜ、私たちの社会はそれを忘れてしまったのかと振り返る機会でもあります。
なお、この催しは第31回遠足「江戸を歩こう」として開催致しました。
2009年神田祭附祭復元の様子