第94回 若葉萌ゆる目白の杜の遠足「学習院と華族の文化」
日程
- 2025年4月19日(土)
場所
- 学習院大学 (東京都豊島区目白1-5-1 )
案内人
- 京谷啓徳(学習院大学)
解説者
- 長佐古美奈子(霞会館記念学習院ミュージアム)、皿井舞(学習院大学)
開催趣旨

学習院大学内に1975年に開館した学習院大学史料館は、2025年春、霞会館記念学習院ミュージアムとしてリニューアルオープンし、これを記念した特別展「学習院コレクション 華族文化 美の玉手箱 ―芸術と伝統文化のパトロネージュ」展が開催されます。

今回の遠足では、この展覧会を見学するとともに、7件の国登録有形文化財を中心に、学習院大学キャンパス内の明治以来の歴史を伝える建築物群を見学します。目白の杜の新緑をめでつつ、学習院と華族の歴史・文化に思いを馳せることにしたいと思います。 以下に学習院の簡単な歴史を記しておきます。

学習院の起源は、幕末の京都に設けられた公家の教育機関にあります。1847年、京都御所に学問所の設置が実現し、講義が開始されました。1849年には、孝明天皇より「学習院」の勅額が下賜されて、学習院の名称が定まります。明治に入って1877年、華族学校が神田錦町に開設され、明治天皇の勅諭により、かつて京都にあった学習院の名が継承されました。

現在の学習院は、この時を創立としています。華族の教育を目的とした学習院は、1884年、宮内省立の官立学校となりました。その後虎ノ門、四谷と移転を繰り返し、1908年には目白に移転、以来この土地を校地としています。1945年、学制を改正してその目的から華族の教育を削除し、1947年、学習院はより開かれた私立学校として再出発します。新制学習院大学の開学は1949年のことです。



行程
13:30 学習院大学正門前集合→キャンパス内を見学→霞会館記念学習院ミュージアム見学→16:00頃 現地解散