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第89回 春だから遠足「これぞ大人の遠足、上野動物園に動物園を見に行こう」

日程

  • 2024年3月23日(土)

場所

  • 恩賜上野動物園(東京都台東区)

案内人

  • 小林和夫・木下直之

解説者

  • 福田豊(上野動物園 園長)・大橋直哉(上野動物園 教育普及課長)

開催趣旨

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 *本遠足は、2024年12月23日の「第88回 師走なのに遠足」が好評であり、また多くの会員が抽選にもれて参加できなかったため、同じ趣旨でもう一度実施したものです。そのため、抽選にもれて第88回遠足に参加できなかった会員を対象に参加募集を行いました。







 大人気のパンダをはじめ、哺乳類から鳥類・爬虫類・両生類・魚類・節足動物(昆虫)・軟体動物(マイマイ)までおよそ300種3,000点の動物を飼育し、年間350万人もの入園者でにぎわう上野動物園を歩きます。

 上野動物園は1882年(明治15年)日本初の動物園として誕生、以来わが国を代表する動物園として歩み続けています。昨年が開園140周年でした。当初は博物館(現在の東京国立博物館)の一部門でしたが、関東大震災を経て、1924年に宮内省から東京市へ所管が変わりました。念願の動物園を得た東京市は大改造を行い、博物館時代の動物舎の多くが姿を消しました。その後も園域の拡張や改造は進み、1951年には不忍池周辺を整備し「水上動物園」(現在の西園)が開園します。1970年代になると、施設の老朽化と新たな動物の導入のため一段と改造が進みました。

 
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 1980年代後半、パンダ来園などで賑わう一方、動物園を取り巻く状況は大きく変わります。東京都は、21世紀にふさわしい動物園を検討し、「種の保存」と「環境学習」を柱とする「ズー2001構想」を策定しました。「種の保存」は「ズーストック計画」とされ、上野からライオンがいなくなると大きな話題になりましたが、ゴリラ、アイアイ、アジアゾウなどで繁殖の成果を上げています。「環境学習」の場としてふさわしい生息環境に近づけた施設整備も進みました。

 こうした上野動物園の140年の歴史を探って、動物園に動物ではなく動物園を見に行きましょう。開園当時の雰囲気を今なお残す正門付近を通り、新旧の動物舎の違い、各所に残る過去の痕跡などをたどります。生きた動物を飼育する動物園の現場は一時も止まることがなく、動物園を取り巻く状況も刻々変化しています。動物園の現在と未来について、動物園の方々のお話をうかがいます。

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