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第87回 松風月の遠足「海と山に挟まれた垂水・須磨の今昔めぐり」

日程

  • 2023年6月24日(土)

案内人

  • 松田陽(東京大学)、サラ・デュルト(シオヤプロジェクト)

解説者

  • 小池陽人氏(須磨寺 副住職)

開催趣旨

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  播磨から摂津へ国またぎをしながら、海と山に挟まれた垂水と須磨の今昔をめぐる遠足です。

 まず、播磨の国にあるJR垂水駅で集合し、兵庫県最大の前方後円墳、五色塚古墳を訪れます。史蹟名勝天然紀念物保存法(1919年)以来の日本の史跡保護の基本方針であった「凍結保存」からの脱却がはじめて模索されたのが、五色塚古墳です。1965年から1975年にかけて古墳の外観復元を伴う大整備が行われた結果、教科書でもおなじみの今日の五色塚古墳の姿が出来上がりました。それでは、整備前の五色塚古墳はいかなる場所だったのでしょうか。意外なところに残るその痕跡も見ながら、変わり続ける古墳の行く末に思いを寄せます。  

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 つづいて、海が一望できる山陽電車に揺られながら、須磨へ向かいます。車窓から塩屋の旧グッゲンハイム邸を確認し、境川をあっけなく越えると、そこは摂津の国です。摂津の西南の隅(すみ)にあるから須磨(すま)の地名が生まれたという説もあります。  

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 須磨では上野山福祥寺、通称「須磨寺」(伝・仁和2年創建)を訪れます。須磨寺は境内のあちらこちらに「オモロイもん」が見られるオモロイ寺であると同時に、源平ゆかりの古物や名所を数多く有する歴史豊かな古刹でもあります。寺所蔵の古物には国指定重要文化財の木造十一面観音立像や絹本著色普賢十羅刹女像をはじめとした数々の指定文化財から、伝・平敦盛遺愛の「青葉の笛」や伝・熊谷蓮生作の「敦盛公像」などの源平合戦の伝説に彩られた宝物が含まれます。近代では、俳人尾崎放哉が1924年から一年近く大師堂の堂守を務めています。こうした古物や名所を見ながら、史実と伝説がいかに須磨の歴史物語を紡いできたかを考えます。さらに亜細亜万神殿の建立(2016年)、H-1法話グランプリの開催(2019年)、副住職のSNS発信などの最近の須磨寺の動きにも注目します。

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行程

11:00  JR垂水駅の西口改札集合

11:20 (遊女塚を見てから)五色塚古墳、小壺古墳、岩本稲荷

12:25 山陽電鉄の霞ヶ丘駅

12:45 (車窓から旧グッゲンハイム邸を見ながら移動して)山陽電鉄の須磨寺駅→昼食休憩

13:45 須磨寺駅で再集合

14:00 須磨寺(15:00-16:30は小池副住職の案内)

17:00 松風村雨堂を見てから17時に解散

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