第85回 浜風も春めく遠足「ボチボチ歩こう根岸と中村川―横浜の高低差を体感する」
日程
- 2020年3月22日(日)
案内人
- 木下直之(静岡県立美術館)、平野正裕(横浜市)、澤田るい(横浜市)
解説者
- 門脇愛(馬の博物館)
横浜が開港すると間もなく、幕末の内に居留地南の根岸台地には外国人遊歩道、競馬場、射撃場が置かれました。明治になると中国人墓地「中華義荘」(1892年には「地蔵王廟」建設)、1902年には根岸外国人墓地が山手のそれとは別に生まれ、さらに横浜の発展にともない日本人のための広大な共同墓地も開設されました。根岸は横浜港の後背地として、生者に対しては憩いの地を、死者に対しては永遠の眠りの地を提供してきたことになります。
戦後は競馬場を中心に占領軍に接収され、米軍住宅が建設されました。住宅地の返還は1984年になってからのことです。根岸森林公園も馬の博物館(1977年開館)も段階的な接収解除によって実現しました。この遠足では、都市が後背地をどのように開発利用してきたかをテーマに、3つの墓地を結び歩きながら、外国人の「居留と占領」が横浜の歴史をどのように彩ったかを考えます。最後には、台地を中村川に向かって一気に下り、横浜の高低差を体感します。横浜最古のピン結合トラス橋「浦舟橋」(1893年建設)が遠足の終着点です。
この遠足は、第82回として昨年10月5日に実施しましたが、好評であり、また多くの会員が抽選にもれて参加できなかったため、再び開催することにしました。そのため、前回参加できなかった会員を対象に募集します。
報告記事
(撮影:中川成生 会員)
行程
11:00 JR根岸線山手駅集合
11:15 根岸外国人墓地
12:15 馬の博物館
13:00 根岸森林公園にて昼食(弁当持参を推奨)
14:30 旧根岸競馬場一等馬見所
15:00 中華義荘と地蔵王廟
15:45 根岸共同墓地
16:30 浦舟橋
17:00 横浜橋商店街にて解散
ーーーーーーーー
新型コロナウイルス感染症の流行を受けて↓
3月22日(日)の第85回 浜風も春めく遠足「ボチボチ歩こう根岸と中村川―横浜の高低差を体感する」は予定通り実施します。以下3点をご留意ください。
・ご自宅からの往復移動中も含め、マスク着用を推奨いたします。
・うがい、手洗い、アルコール消毒の励行をお願いいたします。
・咳、くしゃみなどの症状がある方は参加をご遠慮ください。
その上で、参加を見送られる方は事務局までご連絡ください。
懇親会は開催しません。