トップページ > 遠足 > 第56回

第56回 春うららの遠足  「吉村順三〈三里塚教会〉と岩崎久彌〈旧岩崎末廣別邸〉を訪ねる」

日程

  • 2014年4月19日(土)

案内人

  • 松隈 章(竹中工務店・ギャラリーA4)

解説者

  • 戸村勝二氏(三里塚教会を建てた戸村一作氏のご子息)「三里塚教会」
  • 林田利之氏(富里市教育委員会文化資源活用室室長) 「旧岩崎末廣別邸」 

サンプルイメージ文化資源学会の第56回春うららの遠足は、千葉県の成田市と隣の富里市にかつてそこが牧場(御料牧場)や農場だった面影を今に伝える吉村順三「三里塚教会」と岩崎久彌「旧岩崎末廣別邸」をメインに訪ねます。

成田空港さらにはその建設過程での成田闘争で有名な成田市三里塚地区ですが、そこは、元々は旧宮内庁下総御料牧場であり戦前戦後を通じて開拓された農地の広がる田園地帯でした。そこに戦後間もない時期に信者によって建てられたのが木造の小さな教会堂「三里塚教会」です。皇居新宮殿や数多くの住宅や別荘の設計で有名な建築家・吉村順三の最初期の作品かつ唯一の教会作品です。竣工当時から雑誌等で発表されて来なかったこともあり、吉村順三作品を良く知る専門家ですら、ほとんど知らない建物です。

三菱財閥の創設者の岩崎彌太郎の長男で三菱合資会社の社長を務めた岩崎久彌がその社長の席を従兄弟である岩崎小彌太に譲ったのち、大正元年に養鶏と養豚を主とした先進的施設を備えた「末廣農場」を現在の富里市に開設します。第二次世界大戦後の財閥解体、農地解放によって久彌の夢は砕かれますが、その想いを今に伝えるのが「旧岩崎末廣別邸」です。約4万uの広大な敷地に大正期から昭和初期に建てられた主屋、東屋、石蔵が遺っています。今回は、普段は一般には公開していない貴重な建物を特別に見学させて頂きます。ぜひとも、皆様のご参加をお待ちしています。

行程

12:30 京成成田駅・東口集合(貸切バスで移動)
13:00 出発
@三里塚教会(成田市三里塚47−2)13:15〜14:00 見学
A下総御料牧場記念館 14:10〜15:00 見学
B旧岩崎末廣別邸(富里市七栄650−2)
15:15〜17:15 見学及び解説

ページトップへ戻る
©2002-2023文化資源学会